ダルビッシュ有投手は、大谷翔平選手に請われる形で、2015年のオフ、トレーニングを共にしました。
両者は、シーズン中も連絡を取り合う関係です。
大谷翔平は、2015年のオフに体重を大幅にアップし、一時は人生初の100kg台にのせたとも言われています。
すると今シーズン。
投げては165km/hをマーク。打っては、自己最多の22ホームランで、肉体改造の成果が明らかになりました。
ダルビッシュ有が大谷翔平を評価
ダルビッシュ「めちゃくちゃスイングが速くなっていますよね。あれも今までのトレーニングではなく、バッティングに必要なトレーニングをオフに彼にやってもらったんです。本人とも連絡を取った時に、バッティングが今までと全然違います、と言われました。筋トレの成果は、投球の方にはすぐに表れないんです。ぼくは1年間くらいやっていますけど、大谷の場合はオフで2か月間くらいでしたから。またもう1年あれをやっていたら、さらにエラいことになると思います。」
ダルビッシュ投手は、今シーズン大谷が見せた姿を、「まだまだ進化の途中」と言わんばかりです。
2016年の6月、大谷が自己最速(当時)の163km/hを連発した試合がありました。それについて、ダルビッシュはこう語ります。
ダルビッシュ「この試合の2日くらい前に大谷にアドバイスを求められまして、(彼が163kmを出したのは)自分のおかげだと思います(笑)。感覚とかの話をしました。球を、速い球の試合と、そうでない球の試合を突き詰めていけば、基本的に速い球を投げられるようになるし、変化球も上手になると思います。」
ダルビッシュが見透かす大谷翔平の可能性と野球哲学
ダルビッシュ「皆、大谷にはまっすぐ!というイメージがあると思うんですね。すごい良いストレートがきたとしても、やっぱり空振りをとるのはなかなか難しいと思います。これは大谷の質が悪いのではなく、皆が意識しまくって当てに来ているということなんです。でも、彼のストレートに対する空振り率は、全然悪くないんですよ。」
ちなみに、2016年のストレートに対する空振り率は、1位はソフトバンクホークスの和田毅投手(11.6%)、2位が大谷翔平投手(11.3%)、3位が巨人の菅野智之投手(10.4%)でした。
また、ダルビッシュ投手は、大谷翔平の身体的特徴について以下のように語っています。
「自分と比較して、腕が長いんですよ。この腕の長さでコントロールしているのはすごいこと。自分は腕が短いので、コントロールもできるけど腕が長いほうが球が速くはなる。ただ、僕よりかは腕を動かすための筋肉は必要になってくると思います。彼は、腕が細いと思われがちなんですけど、そうではない。」
また、後輩教育に熱心なダルビッシュ投手ですが、その理由をこう語っています。
「自分だけで終わったら、死んだら終わりじゃないですか。あなた今まで何しました?ええ、野球だけです、と。それは嫌だし、だから大谷とか誰かから求められたら全部教えようと思うのは、僕以上になってもらいたいから。ずっと自分が1番だとそこに発展はないです。僕が大谷を成長させたら、大谷は次のやつをまた成長させないといけないし、こういう考えです。」
素直にかっこいいです、ダルビッシュ有投手。彼の野球や指導の哲学は、まさに利他主義ですね。だからこそ、あれほどの選手になれているのでしょう。
高卒数年目は、なんて生意気な選手なんだと思っていましたが、こうやってメジャーリーガーとしてインタビューされ、しっかりと後輩のことまで考えているところは、やはり並大抵の選手ではないと感じます。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
もし今回の記事が少しでも役に立ったと思って頂けましたら、下にあるソーシャルメディアボタンを押して共有して頂けると嬉しいです!
この記事へのコメントはありません。