
松坂大輔投手が2016年10月2日、日本球界の1軍マウンドに、実に3648日ぶりに戻ってきました。
本人は「長かった。もうないだろうと思っていた。」と半ばあきらめも感じていたようでしたが、個人的に専属トレーナーを雇うなど、並々ならぬ1軍復帰の思いを胸に、ついに戻ってきてくれました。
ホークスファンの私にとってみれば、西武時代の松坂大輔投手は本当に憎い相手。
しかし、メジャーリーグを経て、ホークスに入団するというニュースを聞いた時には胸が躍りました。
そんな松坂投手の久々の登板、楽しみにしていました。
対楽天戦。8回表で復帰!
松坂投手の初球は143kmのストレート!惜しくもボール球。
全盛期に比べればだいぶ球速は落ちていますが、重たそうな球です。
しかし、しばらくの間制球が定まらず、四球やデットボールなどで押し出しの1点。さらに、パスボールや連打で更なる追加点を与えてしまいました。
しかし、工藤監督は松坂を交代させようとしませんでした。この采配に男気を感じます。
本人も試合前に「ド緊張の状態」と語っていましたが、点を取られ吹っ切れて緊張が和らいだのか、その後は2三振を取るなどで立ち直りを見せました。
ただし、この回だけで3安打、4四死球、そして失点は5という数字は、クライマックスシリーズに登板できるような数字ではないと多くの人々に印象付ける残念な結果となりました。
試合後の松坂大輔投手と工藤監督のコメント
松坂投手「(うつむき加減で)結果と内容を受け止めて、また(2軍施設のある)筑後で頑張ります・・・。」
工藤監督「しっかり前を向いてやっていこう、と彼には話しました。」
工藤監督は先月くらい、松坂を「クライマックスシリーズの切り札」と発言していた時期もありましたが、本日はだいぶトーンダウンした印象です・・・。
石井一久、緒方耕一の評価。クライマックスシリーズでの登板は?
石井一久氏は以下のように語りました。
「ボールを投げる時に体の開きがはやかったですね。ここを修正すればだいぶ改善すると思います。今日の経験はいい経験になったと思うので、クライマックスシリーズか来年か分かりませんけど、頑張ってほしいです」
また、元巨人の盗塁王緒方氏は以下のように語りました。
「一番気になったスピードについては、143km出て問題ないと思いました。しかし、あまりにもコントロールが悪すぎましたし、修正できない点も含めて本人が一番びっくりしたのではないでしょうか。ちょっと危機感を覚えましたし、今後の短期決戦のクライマックスシリーズ(CS)での登板はもうないと思いますけど、本人もこのままでは終われないと思ったでしょうから、ぜひとも頑張ってほしいです。」
クライマックスシリーズ(CS)で、もう一回チャンスを与えてほしい
プロは厳しい世界とは分かっていますが、今日の出来はあまりにもよくなさ過ぎました。
松坂選手の言うように、またすぐ2軍に戻るのでしょうか。
しかし、怪物といえども、「ド緊張した」と語るように、3648日ぶりの登板は言葉で言い表せないほどに緊張するのだと思います。
球速も出ていましたし、カットボールも切れていましたので、僕は1イニングとは言わず、ワンポイントの1打者でもいい。とにかく、1軍でもう1登板くらいさせて欲しいと思います。
たしかに、ソフトバンクホークスは選手層が厚く、松坂だけを特別待遇すれば、ほかの選手が活躍できる機会を奪うことにもつながります。
しかし、5点とられたあとのピッチングは、本当に力が抜け、全盛期の松坂を彷彿とさせるピッチングでした。
是非、もう1試合、いやもうワンポイントの1打者だけでもチャンスを与えてほしい。それは本当に球団の利益にもなると考えます。
国内外での経験豊富なピッチャーをクライマックスシリーズで使わないのは本当にもったいない!
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