先日、大学4年生の時の同窓生の集まりがありました。
通信(NTT等)、石油会社、電力会社、鉄道、総合商社、地方銀行、地方公務員等、色々な業種の人たちが集まりました。
彼らとの語らいの中で、印象に残ったテーマの一つとして、「どんな部門が出世をしやすいか」というものがありました。
語らいの結果、業界によって出世しやすい部門が異なっており、興味深いなぁと思いましたので、ちょっと綴ってみます。
就職活動中の学生さんなどに参考になれば幸いです。 😛
昔ながらのインフラ産業は、昔ながらの部門が出世コースか
もちろん、オイドンの同級生の話なので、100%これが真実!というわけでもないと思いますので、その点はご了承ください。
まず、話していて、インフラ産業(通信、石油、電力、鉄道)は、昔からある部門が出世が速いという意見が大半でした。
なぜならば、それらの昔からの部門は、昔から社内にたくさんのポストを持っているからです。
インフラ産業でも、最近は新規事業を立ち上げたり、海外事業を立ち上げたりする会社も徐々に増えてきていますが、それらの新興部門は昔からの部門よりポストが少ない。
各社とも、やる気にあふれていたり、語学が堪能などの優秀な人間が集まっているそうなのですが、新規事業や海外事業などの新興部門はポストが少なく、結果的に、市場価値の低い優秀でもない人間が集まりやすい総務、労務、購買、広報などの部門に出世で後れを取ることが多いとのことです。
地方銀行や地方公務員の同級生たちも、ふむふむと頷いていましたので、同じような感じなのだろうと思います。
地方公務員の彼は、「政治家対応を直接行う部署は早いよね。一方、現業相手の部署は遅い感じだなぁ」とも語っていました。
総合商社で出世が速い部門とは
一方、大手総合商社の同級生2人は、異なったことを言っていました。
「俺のところは、管理部門ではなく、営業部隊が出世がはやい。結果が数字に出るので、結果さえ出せば、管理部門出身者では実現しにくいスピード出世もある」と言っていました。
総合商社は、タイトルで上げた業界の中で、最も競争が激しいと思います。
だからこそ、利益を上げる部門を社内で優遇をし、優秀な人間が利益を上げる部門に集まる仕組みを作ることで、毎年好業績を達成しているのだろうと感じました。
インフラ産業は、どこの会社も、横ばいか、じり貧の業績しか上げられていません。
インフラ産業には、もともと与えられた巨大なマーケットがあり、そこまでガツガツと外で稼ぐ必要性が薄いというのもあるのでしょう。
そして、それで一応会社は回ることから、インフラ産業の経営陣は危機感がなく、のほほーんと放蕩経営ができているのでしょう。
余談ですが、総合商社勤めの1人はまさに商社向けの人間でしたが、もう1人はあまり機転が利かない感じだったのですが、久々に会うとかなりキビキビになっていました。
チャレンジングな仕事が人を育ててくれているのでしょうか。
あと、鉄道会社の新興部門にいる友人に、「そんな風だと、モチベーション落ちない?自分より優秀でない人が多い部門の人の方が優遇されてるんでしょ?」と聞くと、感心する回答がありました。
「管理部門の人間よりも、日々実力はついていると思うので、別に気にしていないよ。転職の時だって、うちの管理部門のやつらなんて誰も採用しないだろうけど、俺は市場スキルを意識して毎日仕事をしているから、いつでも転職できる自信もあるし。」と言っていました。
なるほど、市場スキルですか。
オイドンは、転職のことはあまり考えたことはありませんが、確かに昔ながらの管理部門にいれば、市場スキルという意味ではつきにくいのかもしれません。
大手通信の総務と、大手電力会社の広報の同級生が、複雑な顔で聞いていたのが印象的でした。
好きな仕事を選ぶのが一番だろう
色々と人によって価値観は異なります。
会社の出世よりも、もっと普遍的な市場スキルを意識した働き方。
いやいや、会社内の出世スピードこそ第一だから昔ながらの部門で生きていこうという働き方、などなど。
でも、会社人生はどんどん長くなってきていますので、何より「自分に合っている仕事」少なくとも「嫌いではない仕事」に就くことが大事だと思います。